ライカM3が来た日
去年の暮れに買ったライカM3。梅田の八百富写真機店に出ていたものです。値段が¥85,000で、手ごろな価格だなーーと思っていましたけど、前からM型ライカが欲しかったので思い切って買いました。
最初はM2にしょうかと迷っていたけど、自分はもっぱら標準50mmレンズを使うことが多いのでM3にしたのです。
なにしろ初めてM型ライカに触れるのです。当日は4台のM3を見せてもらいまして結局、最初に目に止まったこのライカを買いました。他のM3は外観が良かったのですが、何故か巻き上げとシャッターが少し重いような気がします。初めて触るので判断に迷うところですけど、この、あ、いいな。という感じが後まで付いて来るのが中古カメラ選びで大切だと思います。
価格はM3の中でもかなり安いほうになります。10万円前後のM3はやや難点があって安いのですけど、他のこのクラスのM3はボディにキズ(それもわずかな)があるとかファインダーのバルサムの状態がよくないとかです。
しかし、製造から50年経過していることを考えると、ある程度は頷けるというものです。
お店の方に聞くと、M3は状態が様々でどれが調子がいいのかは中々わからないです。とのこと。
それにしても八百富写真機店は支店も含めてライカはよく揃ってますね。
購入したライカは外観はきれいなものでした。1957年製造ですから自分と同い年です。これは何かの縁か、うれしいです。M3の打刻文字がやや大きいカナダライカですね。これもM3の中では少数派です。
このM3は二重像が薄いのが難点です。グッタペルカ(貼り革)も固くなってパリパリにめくれて大変です。しかし、これは接着剤で補修、欠落したところはタミヤパテで成型したあと、スパチュラー(ヘラ)でシボ模様を再現し、クレオス黒ラッカーで塗装したら全く判らなくなりました。
地下街の店なので無限遠の点検が不十分でした。距離計の無限が合っていなかったです。また、実写すると高速シャッターに露光ムラが生じました。しかし、これらは半年保障付なので無料で調整していただきました。その際、ファインダーもキレイになり、ボディの赤点など塗装も修復してもらっていたので満足です。
Mマウントのレンズを持っていないので手持ちのズミタール50mm F2を装着しています。アダプターリングはフォクトレンダー製です。
このM3にアダプターリングを取り付けると異常に固くて外すのに難儀しました。しかし、他のM3は簡単に脱着出来るので不良品ではありません。よく見るとリングが距離計金具に僅かに当たっています。これは個体差みたいです。その部分は調整によって位置が微妙に異なるようです。
そこで、自分の判断でアダプターリングに少しだけ精密ヤスリをかけるとスムースに脱着できるようになった!しかし、これはお勧めできません。自己責任でお願いします。
余談ですが、二重像の無限遠が僅かにズレる問題ですが、いくつかの手持ちレンズで試すと、無限遠はぴったり合ったり、僅かにズレたりします。要するに、レンズの個体差で誤差が生じるようです。
実写した結果、F2.0開放にして最短撮影距離で最良のピントが来ていたのであまり気にしないことにしました。要するにM3の距離計は鋭敏過ぎるのです。良い例がライカM1なんて距離計が無く目測ですからね。気楽です!
少年時代は、ライカは見せびらかすカメラだと思っていましたけど、実際、持ち歩いてもちっとも目立たないのです。小さくて控えめ。むしろ地味です。ライカM3は最高級機ですけど、派手さがまるでありません。
むしろ、愚直なまでに実用に徹したカメラだといえるのではないでしょうか。M3で写真を写しに行くと、夢中でうつすのでライカで写しているという気持ちも意識しなくなるほどです。
ライカは耐久性がすごいので、自分が居なくなった後でもカメラは残ります。そうしたらまた、次のユーザーに愛されるでしょう。だから、大切に使わないとね。
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